ミツバチの恩恵 ローヤルゼリーについて

ロイヤルゼリー
ミツバチの恩恵
Pocket

ローヤルゼリーって体にいいとは聞いたことがあるけれど、一体どんな風にいいのか、どんな成分が入っているかを知っている人はあまりいないかもしれません。高価なイメージはあるけれど、そんなに高いお金を払ってまで摂取した方がいいものかどうか…そんな風に思っている人も少なくないのではないでしょうか。
今回は「ミツバチの恩恵ローヤルゼリーについて」まとめてみました。

ローヤルゼリーってどんなもの?

ローヤルゼリーって何?

ローヤルゼリーとはミツバチの働き蜂の唾液腺から分泌される特殊な液体で、酸味があり乳白色をしています。女王蜂となる幼虫に与えられるエサで、女王蜂を育てるための小部屋である王台に0.2〜0.3g蓄えられます。王乳とも呼ばれます。
ミツバチが作りだすもののうち、最も貴重な産物とみなされていて、1950年代には危篤状態に陥ったローマ法王をローヤルゼリーが劇的に回復させたとして注目を浴びました。

ミツバチはどうやってローヤルゼリーを作るの?

孵化後3〜13日頃までのミツバチは、頭部にある下咽頭腺と大顎腺から分泌される様々な物質を混合してローヤルゼリーを作ります。ローヤルゼリーは卵から孵った全ての幼虫に与えられますが、女王蜂のみが最後まで与えられます。

ローヤルゼリーの成分について

ローヤルゼリーの成分について

ローヤルゼリーは、水分50〜60%、タンパク質約13%、炭水化物約20%、脂質約3%、その他の各種ビタミン、ミネラル、アミノ酸などからできていて、ハチミツとは全く異なる成分からなります。
高タンパク質でビタミン類を含み、滋養強壮薬とされます。

ローヤルゼリーのみを食べる女王蜂

王乳のみを与えられた女王蜂は、働き蜂に比べて体重が2倍ほど重く、そして寿命は40倍も長いと言われています。そして成熟すると年間を通して自己の体重(0.2g)と同じくらいの重さの卵を毎日1500〜2000個産み続けます。
ローヤルゼリーは女王蜂のための食べ物であり、生命力と繁殖力に大きく関わることから、「不老長寿の薬」、「若返りの妙薬」として、アリストテレスも記したほどです。

ローヤルゼリーの効果は?

自律神経の老化を防止する

ローヤルゼリーにはアミノ酸の一種であるタウリンやアセチルコリン、ビタミンB1などの神経刺激伝達物質が含まれています。これらの成分が自律神経の老化を防ぐとされていて、自律神経失調症、更年期障害に効果があります。
自律神経は血管壁を調整する役割があるため、低血圧の改善、勃起障害にも有効です。また性中枢、食欲中枢、体温中枢を調整するので、食欲増進や精力回復が見込めます。

制ガン作用がある

ローヤルゼリーには制ガン作用があると発表され、注目を浴びたことがあります。ローヤルゼリーは骨髄が血球を生成するのを助けますが、骨髄とリンパ組織で再生される白血球にも作用すると考えられています。また造血作用を破壊する放射能の毒性にも有効とされる上、ローヤルゼリー自体にも鉄分が含まれるため、貧血予防が期待されます。

認知症防止、糖尿病、高血圧の予防・改善

アルツハイマー型認知症はアセチルコリンの減少によって起こります。ローヤルゼリーはこのアセチルコリンが豊富に含まれているため、予防が期待されるのです。ただし、パーキンソン病などで、抗コリン剤を服用している人は過剰摂取になる恐れがあるので摂取を避けるようにしましょう。
またローヤルゼリーにはインスリン作用物質が含まれます。また高血圧を引き起こすアンジオテンシン?の生成を抑制するため、糖尿病や高血圧の予防・改善にも力を発揮します。

その他のミツバチの恩恵についてはこちら → ミツバチの恩恵 ハチミツについて

まとめ

ローヤルゼリーについてまとめてみました。
ローヤルゼリーを摂取し続けた女王蜂の生命力や繁殖力には目を見張るものがあります。たとえ高価でも、その効果を知れば試してみたくなりますね。

Pocket

はちみつ
ミツバチの恩恵
ミツバチの恩恵 ハチミツについて

ハチミツは料理に使ったり、スイーツに使ったり、ヨーグルトにかけたり、ピザにかけたりと、その用途は様々 …

ミツロウ
ミツバチの恩恵
ミツバチの恩恵 ミツロウについて

ミツロウを使ったクレヨンやキャンドルなどをよく見かけますね。天然素材で子供にも安心ということで人気が …