ミツバチって危険なの?

ミツバチの巣
ミツバチの生態
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ミツバチは私たちの人間にとって欠かせない益虫です。おいしいハチミツ、栄養豊富なロイヤルゼリー、天然素材のミツロウなど、私たちにたくさんの恩恵をもたらしてくれるミツバチ。またミツバチはアニメのキャラクターやかわいいイラストに使用されるなど、愛すべき存在でもあります。
けれどもミツバチって、絶対にキケンではないのでしょうか?今回は「ミツバチって危険なの?」についてまとめてみました。

ミツバチの性格は穏やか?

ミツバチの性格について

ミツバチは他の蜂に比べると大人しい性格をしています。特にセイヨウミツバチは性格が穏やかなので飼育しやすく、多くの養蜂家によって飼育されています。

雄蜂に容赦のないミツバチの世界

コロニーの中で、オスバチは基本的に何もしません。他のコロニーからの女王蜂と交尾をすることだけがオスバチの役割です。雄蜂は交尾が終わると同時に死を迎えますが、交尾できずに巣に戻った雄蜂は悠々と生き延びられるわけではなく、冬になって食料が少なくなると働き蜂によって外に銜えだされてしまいます。そして雄蜂はエサを獲得することができずに、餓死してしまうのです。

集団攻撃には注意!ミツバチの危険性

ミツバチにとってのコロニー

ミツバチは社会性を大事にする昆虫です。常にコロニーという一つの機能的単位で活動をしています。女王蜂も雄蜂も働き蜂も、すべての行動はコロニーを守ることに繋がっています。基本的にみつばちは他の蜂に比べると大人しく、自ら外敵を攻撃しに行くことはまずありません。

ミツバチが攻撃的になるとき

そんなミツバチが攻撃性を見せるのは巣が襲われたときです。自らの命も顧みずにまさに死力を尽くして巣を守ろうとします。
また仲間から敵が来たことを知らせる警戒フェロモンを出されると、それに呼び寄せられたミツバチが一斉に攻撃することがあります。

ミツバチの毒性はどのくらい?刺されたときの対処法を紹介

ミツバチの針ってどうなっているの?

女王蜂、働き蜂の腹部には針がついていますが、もともとは卵を産むための産卵管です。
働き蜂は産卵をしないので、産卵管が外敵を攻撃しやすい3mm程度の針へと変化します。この針は通常、腹部に収納されています。針の先端には返しがついていて、外敵を刺した後に簡単には抜けないようになっています。また針の内側部分は毒液の溜まっている部分とつながっています。

針を刺すのは命がけ

ミツバチが外敵を刺すと、針の表面にあるセンサーによってそのことが感知され、前後に激しくスライドして敵の奥深くまで針が到達します。それとともに毒液が針に運ばれます。この毒の成分はアルカリ毒腺の内容物と酸性成分が混合されたものです。
針に返しがついているため、ミツバチは一度刺すと針が抜けないどころか、針とその周辺の器官が胴体から切り離されてしまうため、結果的にに至ります。しかも恐ろしいことに、胴体から離れても、刺した針は反射的な動きを続けて毒の袋が空になるまで毒液を注入し続けるのです。

ミツバチに刺された時の対処法について

もしもミツバチに刺されてしまったら、まずはその場を静かに離れることが優先されます。ミツバチが出す警戒フェロモンにつられて他の蜂たちに攻撃されるのを防ぐためです。
1.安全な場所まで避難したら、ピンセットで針を抜きます。もしピンセットがない場合はハンカチや布で擦ると取ることができます。針が刺さったままだと、毒が吸収され続けてしまうので、速やかに針を抜きましょう。
2.刺された傷口を水で洗い流します。蜂の毒は水溶性なので、傷口の周囲を圧迫して毒液を絞り出しましょう。
3.抗ヒスタミン剤を含むステロイド軟膏などがあれば塗布します。
4.濡れたタオル等で冷やして安静にします。
過去にミツバチに刺されて具合が悪くなったことがある、または具合がおかしいと思ったら速やかに医療機関にかかりましょう。

まとめ

ミツバチの危険性についてまとめてみました。
コロニーのために命を懸けるミツバチの生態は、想像を絶するものがありますね。ミツバチの巣を見かけても決して近づいたり大きな声を出したりしないようにしましょう。もちろん、いたずらするなんてもってのほかです。

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